2022年5月に政府が、国民に毎年の歯科健診を義務付ける「国民皆歯科健診」制度について検討しているという情報が公開されました。
テレビや新聞などで記事をご覧になった皆様を多いことでしょう。
今回は、歯科の定期健診が皆様の健康にどんなインパクトがあるかをご説明したいと思います。

①日本国民の歯科定期健診の現状 そもそも日本国民にはどれくらいしか定期健診が根付いているでしょうか?

少し古いデータになりますが、厚生労働省が調査した「国民健康・栄養調査」の結果によると、平成21年から平成28年の歯科定期健診の受診率は以下のグラフのようになっています。

平成21年から平成28年の歯科定期健診の受診率

(出典:https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/kekkagaiyou_7.pdf)

こちらを見ると、時代が進むごとに歯科医院における定期的な健診を受信する率が高まっていることがわかりますね。とはいえ、予防歯科最先端のスウェーデン受診率は80%以上であり日本は他国と比べてまだまだ伸びしろがあります。

●20代~30代の受診率が約45%と全世代の中で最低?!

さらに年代別に確認すると、20代~30代の国民の受診率が他の年代に比べて最も低いという状況です。高校生までは歯科検診が義務づけられていますが、大学生~社会人になったばかりの若い世代である20代~30代は特に歯科検診をすることの意識が低下しやすいのではないかと思います。
しかし、逆に若いうちからしっかりと口腔内の健康状態をキープしておかないと、40代以降に健康だった歯を抜かなければならなかったり、歯周病にかかって全身の健康にも悪影響をきたしかねません。

もちろん、40代以降の方についても今まで歯科検診をしてなかった(歯医者に行く勇気がなかった)という方についても、この機会にご自身の口腔状態を把握し、しっかりとご自身の健康な歯を残すようにすることが健康への第一歩となります。

●妊産婦歯科検診もしっかりと受けましょう。

そして妊産婦の方は、特にホルモンの影響などで歯周病になりやすい口腔環境になっているため、必ず妊産婦歯科検診を受信しましょう。練馬区にお住いの妊産婦さんには、協力医療機関でのチェックできます。詳しくはこちらのページにまとめているので、ご覧ください。 「大山歯科医院の妊産婦歯科検診」についてはこちら↓

●歯科定期健診の頻度はどれくらい?

ではどれくらいのペースで定期健診をしたらいいでしょうか?
定期健診の最大の目的は「予防」です。つまり悪くなる前に歯医者さんでチェックして、よい状態をキープすることにあります。ですので痛くなったら通院するというスタイルとは根本的に異なります。

適切なご自宅での歯磨きをしたうえで、大体3~6か月に1回が適正な定期健診の頻度となります。頻度に幅があるのは、患者様のお口の状態(虫歯や歯周病になりやすい方や、歯の本数、歯周病の有無レベルなど)によって歯医者さんが判断して、「次は3か月後に来ましょうね。」「落ち着いてきたので6か月後にきてくださいね。」といった具合に変化していきます。
かかりつけの歯医者さんによって異なります。

●歯科定期健診の費用はいくら?

定期健診は保険適用内です。患者様のお口の状態(歯の本数や処置)によって異なりますし、1割負担の方か3割負担の方かによっても変わってきますが、大体1000~3500円(レントゲン撮影等は除く)くらいとなります。

●定期健診の予約方法とは

最後に、定期健診を予約したいという方にむけて、ご予約方法をお伝えいたします。

歯科医院によって予約方法は電話やネット予約など様々あります。

当院では、お電話でのご予約を受け付けております。

予約の電話番号:03-5383-8211 ほとんどの歯科医院では、予約制をとっていると思いますが当院でもご予約制となっています。

ご予約は歯科医院と患者様との約束なので、体調不良などの場合を除いて当日キャンセルはご遠慮いただいております。
どうぞご予約日時にご来院ください。
皆様の健康はお口の予防から始まります。ぜひ定期健診の受診をご検討くださいね。