大山歯科医院では、妊娠中の妊婦さんに対して妊産婦歯科検診を積極的に行っています。

妊婦検診として産婦人科に通院されることは多くの方がご存じかと思いますが、妊婦さんの「歯科」に関しての検診は見落とされてしまうケースが多いものです。しかし、妊婦さんこそしっかりと歯科検診を行っていただく必要があります。

当院は、練馬区の妊産婦歯科健康診査(妊産婦歯科検診)の協力医療機関に認定されております。

▼練馬区妊産婦歯科健康診査について

▼練馬区歯科医師会

妊婦さんが歯科検診をする必要性とは

妊娠すると、歯周病を発病しやすいことはご存じでしょうか?この原因は、女性ホルモンが大きく関与しているのです。特に「エストロゲン」という女性ホルモンが、歯周病原細菌の増殖を促したり、歯肉を形作る細胞がエストロゲンの標的となったりするためです。

他にも、「プロゲステロン」というホルモンは炎症の元となる、プロスタグランジンを刺激します。これらのホルモンは妊娠終期には月経時のなんと、10~30 倍になるといわれています。ですので、妊娠中期から後期にかけて妊娠性歯肉炎を発症しやすいのです。

とても怖い!歯周病と早産には関係があります…

妊婦さんの歯周病は放置できません。なぜならば、歯周病になってしまうと実は胎児にも悪影響となる可能性があるからです。歯周病菌が血流を流れて全身をめぐることで、お腹の胎児が低体重児及び早産となるリスクが通常の2倍~4倍以上に高まるのです。

下のグラフをご覧ください。早産・低体重児出産に対する歯周病の危険率を調査した結果です。

早産・低体重児出産に対する歯周病の危険率

(出典:NPO法人日本臨床歯周病学会より)

さらに、早産・低体重児出産の原因として、歯周病が原因であることが研究データで分かっています。なんとアルコールや高齢出産を原因とするものより、7倍近くも歯周病による早産・低体重出産の危険性が高いのです。

早産・低体重児出産の危険率

(出典:NPO法人日本臨床歯周病学会より)

元気な赤ちゃんを産むためにも、妊婦さんは特に歯周病に気を付けなければなりません。

妊婦さんは歯周病になっていないか、歯科医院での検診をおすすめします。

大山歯科医院での妊婦検診の内容

検診内容

  • 歯茎、歯の状態の確認
  • 歯石、歯垢の除去
  • 効果的な歯磨き方法の指導

料金

健康保険の負担金(3割負担)
※3000~3300円程度

お申し込み

お電話にてお申し込みください
TEL:03-5383-8211

持ち物

  • 母子手帳
  • 健康保険証

検診時期・頻度

  • 妊娠中期の5~8か月頃の妊婦さんであれば、問題なく診察をおうけいただけます。
  • ※妊娠初期は歯科の診察が体に負担となる可能性があります。
  • 検診で異常が見つかった場合は、歯科医院での治療が必要です。治療終了したら、正常な口腔内をキープするために数か月に1度の定期的な歯科医院の来院をおすすめします。

妊婦検診&妊婦さんの歯科治療でよくあるご質問

Q1.妊婦へのレントゲン撮影は安全ですか?

大山歯科医院で使用しているCTは、被ばく量を抑えて撮影できる最先端のものを用いています。また、撮影範囲をお口周り限定としておりますので、お腹の赤ちゃんに影響はありませんので、ご安心ください。

Q2.仰向けの姿勢がつらいのが心配です

妊婦さんが楽に座っていただけるように、椅子の角度を調整します。

また、長時間の検査や治療にならないように時間調整いたしますし、ご希望でしたら休憩をはさみながらゆっくりと検査や治療を進めることもできます。

Q3.麻酔をしても赤ちゃんに影響はないですか?

麻酔注射は局所的に行います。お腹の赤ちゃんに影響はありませんので、ご安心ください。