生えたばかりの6歳臼歯、学校の歯科検診で溝が黒くなっているので治療の必要があると言われ、歯科医院に治療に行ったら6歳臼歯の咬み合わせ面の溝が全部銀歯になってしまった・・・・・・
昔の歯科大学の教育には「予防拡大」という教えがあり、歯の溝に黒い着色を認めた場合溝の全部を削り、銀歯などの人工物を詰めるという教育が当然のように行われていました。
しかし、2000年に国際歯科連盟(FDI)ではMinimal Intervention(最小の侵襲)という新しい概念を提唱しました。それは私の解釈だと「神様から与えられた歯に対して、人間の手で必要以上のことをするな、必要最小限の介入で済ませなさい。」と理解しています。
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虫歯の診断には、C1 C2 など旧態依然の診断で行われています。単に視診などでは、その診断は歯科医師によってまちまちです。現在の医療における診断では、できるかぎり、診査する医師により診断結果にバラつきがでないように数値化することが必要と思われます。
当院では初期の虫歯の診査診断においてダイアグノデントという虫歯の進行を数値化できるレーザー診断器も補助的に用い、削る必要のある歯、必要のない歯を、歯科医師の経験による診断能力だけでなく、客観的な科学的データーも取り入れて、総合的に診査診断し、治療または経過観察を行っております。
ダイアグノデント
http://www.gcdental.co.jp/product/pdf/diagnodent.pdf