歯科医療先進国では、歯医者の仕事は予防歯科にシフトしてきています

歯磨きセット

残念ながら健康保険制度の問題もあり、日本ではまだ治療が優先ですが

もし、虫歯がゼロだったら

・なんでもおいしく食べられる!

・見た目も綺麗!

・そして何より「健康的」!

 

当院はむし歯を含めた「予防歯科」に力を入れています

 

虫歯はバクテリアの感染症であり、また生活習慣病でもあります。お口の中を虫歯にならない環境にしてあげれば、虫歯を予防することはできるのです。

では、具体的にはどのようなことをすればよいのでしょうか?

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1.プラークコントロール

プラークコントロールとは、簡単にいえば歯の周りについたプラーク(歯垢)を除去すること、プラークのない状態にすることです。そもそも虫歯はプラークの中にいるミュータンス菌による感染症なので、お口の中に感染源であるミュータンス菌が存在しなければ、虫歯にはならないのです。ですからプラークの増殖を抑制し、悪い影響をおよぼさないように、いつもコントロールしていただきたいのです。

ご自身でおこなう歯ブラシや糸ようじなどの使用(セルフケア)だけではどうしても清掃できない部位を歯科医院で私たちがケアします(プロフェッショナルケア)。

当院では虫歯予防として、永久歯が萌出したお子様には、ブラッシングの指導、クリーニング、フッ素塗布を行い、まだ永久歯が萌出していないお子様には、虫歯リスクの指導、フッ素塗布を行っております。

3~4か月ごとに、定期検診(リコール)を行い、メインテナンスをすることによって、大切なお口の中の健康を保つことは可能なのです。

定期検診(リコール)

2.唾液について

唾液は強い味方です。

虫歯に対するもっとも大きな抵抗力が唾液です。分泌量が多いほど予防効果は高くなります。

その4つの働きは

1)歯面や口腔粘膜を洗い流し保護します・・・・・・保護作用

2)プラークの形成や発育を抑制します・・・・・・殺菌・抗菌作用

3)プラーク中の酸、アルカリを中和します・・・・・・緩衝作用

4)pH(ペーハー)を高めて歯の再石灰化をすすめます・・・・・・再石灰化作用

では、どのようにしたら唾液はたくさん分泌させることができるのでしょう?それは食事中、良く噛むことです。噛むことが刺激となって唾液の分泌は促進されます。

ひとくち30回噛む」を目標にしましょう。

それと食後にキシリトールガムを噛むことも大変有効です。

キシリトールにはミュータンス菌の発育を抑え再石灰化を促す働きがあります。100%キシリトールガムをおすすめします。

ちなみに、歯ブラシをすることは、プラークをおとすことだけではなく、唾液の分泌を促すことにもなります。

3.食生活のみなおし

正しい食生活について

歯のまわりでは、毎食、毎食「脱灰」と「再石灰化」が繰り返されています。脱灰によって溶けてしまった歯が唾液のおかげで溶けてしまった成分が再び歯にもどされているのです。唾液のおかげで虫歯にならずにすんでいるのです。

でも、1日中だらだら食べつづけたら、溶けた歯の成分が元にもどる時間はありません。すなわち、虫歯になってしまうのです。

唾液の力も乱れた食習慣の前では「役立たず」になってしまうのです。

だから、“規則正しい食生活”が大切なのです。

脱灰と再石灰化

 

虫歯のリスク

4.フッ素の使用

フッ素の働き

  1. 再石灰化の促進作用
  2. フルオロアパタイトを生成して酸に強い歯質にします
  3. 酸の産生を抑制します
  4. 抗菌作用があります

歯と、唾液やプラークの水分の中では、常にカルシウムとリンの交換、つまり脱灰と再石灰化が繰り返されています。この時、酸性状態(pHが低い)がつづくと脱灰がおこり、歯の表面は溶かされ、初期虫歯になってしまいます。

フッ素は再石灰化を促進し、歯の表面にフルオロアパタイトを生成し、酸性に強いエナメル質を形成します。

フッ素の働き

生えたばかりの歯は、成熟するまでに数年かかります。フッ素は、硬化促進の役割をはたし、固い丈夫な歯を作ります。

熊谷 崇 わたしの歯の健康ノートより引用

大山歯科医院・歯周病専門サイト